ビシャンの可能性

Feb 18. 2024

ビシャン仕上げって知っていますか?

ぼくも3年前までは知らなかったです。
知ったのは自分の家を建てるとき、友人の建築士に教えてもらったのがきっかけ。

ちなみにビシャン仕上げとは、石やコンクリートの表面を専用ハンマーで叩いて、細かい凹凸を作り、自然な風合いを出す粗面仕上げのことです。

自邸では、階段の側面のコンクリート部分にこの仕上げを取り入れました。玄関入っていきなり階段なので、わが家のインパクト担当みたいになってます。

個人的には、安藤忠雄のサラッとシンプルなコンクリート打ちっぱなしより、歪みや不均一さがある風合いを好むので、そこを汲み取ってくれた友人が設計に取り入れてくれました。

が、手間暇かかる作業なので、工賃がバカ高い。そこで提案されたのが「自分でやれば?できるっしょ!」でした笑

確かにこういう技術のいる作業を、試行錯誤することは嫌いじゃない。結局、乗せられてできたのが、わが家の階段というわけです。

作業面積でいうと約30㎡、期間でいうと土日メインに4ヶ月ぐらい費やしました。
その期間中は手が腱鞘炎ぎみになったり、朝起きたらハンマーを握る形で手が固まってたりと、なかなか過酷でした。。。でも、振り返ると、自分の手で少しずつ出来上がっていく過程に、大きなやりがいを感じていたな、としみじみ思います。

こんなブログをいまさら書いてしまう僕は、
そう、「ビシャンロス」なのです。
というわけでビシャンハンマーを買って、気ままに何か作ろうと思います。
(意外とハンマー高くて、二の足踏んでる)

「仕上げ」というぐらいなので、本来は表面加工なんですが、根気強く叩き続ければ彫刻のように造形物が作り出せると考えています。

目指せ、ビシャン造形作家!?