出張で高知初上陸。しかし、気持ちは完全に上の空。なんなら高知に行きたくて、いろいろと調整したといっても過言ではない出張なのだw
そのぐらい行きたかった理由の一つは、牧野植物園の存在。仕事で写真家の大巨匠、菅原一剛さんとお話しする機会があり、「絶対行くべし!」と言われたのがきっかけ。初めて入った居酒屋では店員さんのオススメを必ず頼んじゃうほど、誰かのオススメにめっぽう弱い者として行かないわけにはいかんのです。
そんな気持ちで挑んだ高知は牧野植物園だけではなかった!
一番の目的だった牧野植物園は広大で、多種多様な植物がそこら中に生息しており、その全てにラベルが付いていたことにびっくり。牧野さんの「雑草という草はない」という言葉を体現している場所。そこには仕事への執念を感じつつも、原動力は純粋に楽しむことなんだろうなと思い、仕事への姿勢はこうでなくては、と噛み締めることができた。
そして、だけじゃない部分というのは『お酒はコミュニケーションツール』がしっかり残って独自文化になっていたこと。
その最たるが「ひろめ市場」の構図。
大学生ぐらいの若いグループがワイワイお酒を飲んでいる間に60代のおじさまグループが相席して一緒に乾杯している。どうやらおじ様グループが若者に酒を奢るという自然な流れが確立しているようだ。若者は酒が飲めて、おじさまたちは若者と話ができてどちらも楽しそうだった。いい文化だな、と40代の僕は空いている席に座ると、隣の60代のおじ様に「何飲む?」と聞かれるw
まだまだ若く見えるのかと少し嬉しくなりつつ、「いえいえ、僕はいい歳なんで大丈夫ですよ。」とクールに断る。
が、奢りたいおじさまからまさかの一言。「ビットコインで儲かってるから奢りたいんだ」と。ビットコインに反応しがちな僕は間髪入れずに、「僕もビットコイン持ってます」と言ってしまう。
おじさまは嬉しそうに「君と私はビッ友じゃないか。ここはうまいからなんでも食え」という流れで結局全部奢ってもらいうことに。極め付けに僕もおじさまも上機嫌でお別れしようとすると、おじさまがこれで高知を楽しんでこい、となぜか1万円握らされたw
一歩の引かないおじさまを前に、僕は偶然にも高知文化を育んでいるトップの方と出会ったのだと自分を説得し、握りしめた一万円で高いクラフトビールをガブガブ飲みまくったのは言うまでもない。
こんなマンガみたいな体験もありつつ、その後のハシゴ酒はどの店の店主も客も親切で明るく、本当に楽しい夜だった。
すぐにでも飲み友達誘って高知飲み歩きしたい。