見た目重視ですが何か?

Nov 7. 2026

本格的なビシャン加工の依頼あり。というわけでハンマーを握るのは久しぶりだ。ビシャンは打ち込むたびに手へ振動が返ってくるので手袋はマスト。せっかくの機会だし、作業用の手袋を新調することにした。

条件ははっきりしていて、防振機能があること。AIに聞いたり、ネットで調べたりしながら候補を絞っていくと、Amazonに手頃な価格で使い勝手の良い定番品がすぐに見つかった。性能も価格も申し分ない。さぁ、これにするか。

ところが、僕が選んだのはカミキの防振手袋だった。キャンバスとレザーの組み合わせ。追い討ちでグリーンのロゴが効いている。何か狙いがありそうな、ちょっと特殊なパターンも気になった。シルエットは無骨で、正直に言えば野暮ったい。でも、その野暮ったさごと惹かれてしまったのだ。

案の定、使い勝手は良くない。フィット感はないし、大は小を兼ねるといったサイズ感で、小指がうまく曲がらない。生地が分厚いぶん、ハンマーを握るのに必要以上の握力がいる。こうなることは分かっていたんだ。でも、見た目に惹かれたのだからしょうがないじゃないか。

昔から、便利なものより見た目が気に入ったものに手が伸びる。ORRSのパナマハットもそうだった。それでも不思議と、買って大失敗したなぁと思うものはない気がする。多少使いにくくても、見た目が気に入っていれば許せてしまうのだ。この手袋も、作業を重ねるうちに少しずつ手に馴染んでいくのだろう。小指が曲がるようになる頃には、相棒となっているでしょう。